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2014年、福島県喜多方市で行われる「喜多方・夢・アートプロジェクト」への参加作品として、アーティスト滝沢達史の呼びかけにより、鎌倉小学校「はみだし部品(※)」との林間学校が計画されました。この林間学校は飯豊山の麓にある廃校を使って6日間の芸術学校を試みようとしたものです。しかし、福島県という場所での開催は様々な考え方の違いから、はみだし部品のグループは参加者と不参加者とに分かれることとなりました。しかしこのことは福島、そして日本の現状を考える上でとても大切なことであり、この2つの間を揺れ動く気持ちが今の我々のリアリティだと感じられるのです。

そこで今回は、喜多方(山)と鎌倉(海)という2カ所に分かれて活動を行い、双方の体験を交換することによって生まれる対話や表現を展開してゆくことにしました。喜多方と鎌倉、山と海という2拠点での活動により、はみだし部品にとっては今まで以上に社会について考える機会となるでしょう。学校とは?表現とは?生きるとは?小学生という低年齢ながらもこの問題に対面してきたはみだし部品達。アーティスト・教育者・研究者・農家など様々な分野の人々と対話を重ね、今を突破する表現について考えていきます。

 

(※)はみだし部品横浜国立大学教育人間科学部付属鎌倉小学校に在籍する6年生10名ほどの表現集団。

小学生とアーティストと教師が、教育とか原発とか美術とか話し合ってみる。

©2014 yama-umi

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